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《2019年9月22日》
国営追悼・祈念施設、道の駅高田松原、津波伝承館のオープン式典開かれる

 9月22日、国営追悼・祈念施設、道の駅高田松原、東日本大震災津波伝承館オープン式典が開かれ、私と高田一郎、千田美津子の3人の日本共産党県議団が出席しました。
 式典では、黙とうをしたのち、赤羽一嘉国土交通大臣、達増拓也岩手県知事、戸羽太陸前高田市長が主催者あいさつ。高円宮妃殿下がお言葉を述べました。献奏・斉唱では、一本松の木でつくられたバイオリンでバイオリニストの式町水晶さんと高田一中3年生の12人が「花は咲く」が披露されました。テープカット後には一本松で育てられた3本の松の木が記念植樹されました。
 国営追悼・祈念施設に献花した後で、津波伝承館(いわてTSUNAMIメモリアル)を見て回りました。ガイダンスシアターと3画面の映像シアターでは、各地での津波が襲来したときの状況がリアルに伝えられていました。私が特に感動したのは、海に最も近い気仙中学校の生徒と教師が直ちに避難を開始し、近い高台に2度3度と避難を繰り返し、1人の犠牲者も出さなかった。最後には奥深い公民館で地域住民からおにぎりの差し入れもいただいたとの映像でした。シャトルバスの時間の関係ですべては見られませんでしたが、見ごたえのある施設です。
 オープン前の道の駅も見てきました。落ち着いた施設の中に地元の農産物・水産物、おみやげ物が並び、鳥取県で人気の「すなば珈琲高田松原店」も出店していました。復興支援のつながりの中での出店ということでした。「ぎんりんグループ」の代表取締役の村上亜由美さんも式典に駆け付けていて名刺交換しました。鳥取から車で来ていたことには驚きました。
 これらの施設が、大震災津波の教訓を伝承し、三陸沿岸の遺構や伝承施設のゲートウェイ(入り口)として、また、地域の活性化に結び付くように期待します。


《2019年9月20日》
県立中部病院の産科医確保と周産期医療体制の確保を求める申し入れ
東北大が産科医派遣中止、岩手医大が産科常勤医を派遣し「機能維持」へ


 9月20日、日本共産党県議団(3人)は、熊谷泰樹医療局長にたいし、県立中部病院の産科医確保と周産期医療体制の確保を求める申し入れを行いました。
 東北大学が県立中部病院(北上市)へ派遣している常勤産科医3名を来春から引き上げるという報道に、県民の間に衝撃と不安が広がっています。
 わたしは、「県立中部病院は、地域周産期母子医療センターとして重要な役割を果たしており、昨年の分娩件数は550件と地域の産科医療の要だ」と強調。大変な危機感を感じており、特別の対応と努力をしてほしいと求めました。
 申し入れでは、@東北大学に対し、県立中部病院の産科医派遣引き上げの撤回、見直しを強く求めること。他の県立病院への産科医派遣の継続・拡充を求めることA岩手医科大学に対し、産科医の派遣を強く求めること。他大学への要請を強化することB産科医の即戦力医師の確保に特に力を入れて取り組むことC産科医と一体で取り組む助産師、看護師の配置を強化すること―の4項目を要望しました。
 熊谷医療局長は、「来春から岩手医大が産科常勤医を派遣していただけるということで、基本的には現在の診療が維持できるよう具体の調整をしている。東北大には引き続き医師派遣の継続を要請している」と答えました。
 県議団は、野原勝保健福祉部長にも申し入れを行いました。

 申し入れ全文、申し入れでのやりとり(大要)は「政策と活動」をご覧ください。


《2019年9月14日》
東日本大震災津波救援・復興県民会議第9回総会開かれる
麦倉哲岩大教授が講演、斉藤信があいさつ


 9月14日、東日本大震災津波救援・復興岩手県民会議の第9回総会が盛岡市の勤労福祉会館で開かれました。
 渋谷靖子代表世話人が主催者あいさつを行い、私が日本共産党を代表して連帯のあいさつを述べました。あいさつでは、達増知事との政策協定の内容を紹介し、復興の現状と課題について、@被災者の医療費・介護保険利用料の免除措置について、10年目の来年も継続実施すること。A災害公営住宅でのコミュニティの確立支援など、孤独死防止の取り組みを強化すること。B子どもの心のケアなど心のケアの取り組みの継続強化。Cサケ・サンマ・スルメイカなど主要魚種の大不漁に直面している漁業・水産加工業など正念場を迎えている特別の支援を強化すること―の重要性を指摘し、政策協定の実現に取り組むと述べました。(あいさつの大要はこちら)
 総会には、達増拓也知事、国民民主党岩手県総支部連合会、社会民主党岩手県連合、立憲民主党岩手県連合、全国災対連、みやぎ県民センター、ふくしま復興共同センター、阪神・淡路大震災救援・復興兵庫県民会議からメッセ―ジが寄せられました。
 金野耕治事務局長が総会の議案について、この間の主な取り組みと今後1年間の活動方針を提案し了承されました。
 その後、麦倉哲岩手大学教育学部教授が、「自助、共助、公助の中で、なぜ公助が弱いのか―災害自己責任論、コミュニティ責任論を超えて」と題して講演しました。
 麦倉教授は、大槌町の継続した被災者の実態調査を踏まえて、震災犠牲者世帯の比率は28%に及び、子ども世帯において家族を亡くした比率が高く、被災経験のある子どものケアが重要と指摘。ハザードマップの境界付近に犠牲者が多かったこと、犠牲者の検証に基づいた復興計画をつくることの重要性を強調しました。減災のための対策と生活再建では、月収5〜10万円、10〜15万円の階層が多く、生活を支える所得保障制度と最低賃金の引き上げが必要と指摘しました。避難所対策では、地域コミュニティの拠点となっている小学校を統廃合しないことを強調しました。また、多様な被災者(子ども、高齢者、障がい者、LGBT、外国人)への対応の必要性を述べました。


《2019年9月13日》
激戦を勝ち抜いた3人の県議団が街頭から訴え
公約実現、達増県政推進へ決意


 9月13日、大激戦となった岩手県議選で当選した日本共産党の斉藤信(盛岡区)、高田一郎(一関区)、千田美津子(奥州区)の3県議団は、JR盛岡駅前で街頭演説を行い、選挙の結果の報告と今後の決意を述べました。
 菅原則勝党県委員長は、同時投票の知事選で達増拓也氏が72%の得票率で圧勝し、県議選で達増県政をさらに前へ進める党3議席を連続して確保した意義は大きいと訴えました。
 わたしは、知事選で達増氏と締結した14項目の政策協定には復興、暮らし、子育て支援とともに、子ども一人ひとりにゆきとどいた教育が盛り込まれたと強調し、達増県政の推進力として奮闘すると表明。「共産党は参院選や知事選で、野党共闘に誠実に取り組んできた。総選挙に向けて共闘をさらに前進させる」と訴えました。
 千田県議は、「お金がなくて病院へ行けず、食事も十分取れない」など子どもの貧困の実態が岩手県の調査で明らかになったと語り、中学生までの医療費窓口無料化を実現させる決意を語りました。
 高田県議は、宮城県気仙沼市から一関市に避難した被災者が「岩手県は医療費免除で私たちを助けてくれた」との声を寄せていたと紹介し、来年以降の免除を継続させようと呼びかけました。
 急なご案内でしたが、駅前には多くの方々にお集まりいただき、たくさんの激励を受けました。


《2019年9月11日》
朝鮮半島から連行され、犠牲となった方々の「慰霊の式」開かれる

 9月11日、追悼の碑慰霊の会―第24回「慰霊の式」が雨の中、追悼の碑前(岩手産業文化センター北駐車場西隣)で開かれ、私も出席してきました。
 参加者全員で、犠牲になった方々に黙とうをささげ、実行委員会の伊澤事務局長が樋下正信会長に代わって式辞を述べました。在日本朝鮮人総連合会岩手県本部代表と在日本退官民国民団いわて地方本部代表、岩手県知事の代理で戸舘商工労働観光部長がそれぞれ追悼の言葉を述べました。
 追悼の碑には、「この追悼碑は、過去の不幸な戦争により朝鮮半島から連行され本県の各地で受難された方々を追悼するとともに、平和を祈念し建立したものである」と刻まれています。追悼者埋納数は、遺骨あり氏名判明が32名、遺骨あり氏名不明が22名、遺骨なし氏名判明112名、合計166名となっています。
 追悼の言葉では、昨年以来の米朝首脳会談、南北首脳会談に触れ、朝鮮半島の非核化と平和の体制構築への期待が表明されました。
 安倍政権のもとで、いま日韓関係は極めて重大な対立関係に置かれています。韓国大法院の判決による植民地時代に徴用された徴用工への損害賠償を認めた判決に、安倍内閣が解決済みとして猛反発し、貿易輸出規制まで強行したことが、関係を悪化させた要因です。政府とそれに迎合するマスコミが異常な嫌韓キャンペーンを行っている中で、「慰霊の式」が行われたことは意義のあることでした。日韓関係の根本に、1910年の韓国併合以来、36年間に及ぶ日本による朝鮮に対する植民地支配の深刻な被害があり、私たちが忘れてはならない問題です。


《2019年9月8日》
県議会議員選挙で大激戦を勝ち抜き7選を果たす
横沢高徳参議院議員も駆けつけお祝いと激励


 有力新人5人を含む13人の大激戦・大接戦となった盛岡区(定数10)で、10位で当選を果たしました。
 9日午前0時半過ぎに当確がでると、事務所で結果を待ちわびた支持者らが「よかった」と、拍手を送りました。
 わたしは、選挙戦で「党3議席の獲得で達増県政の推進力として働かせてほしい」と訴え、確かな手応えを感じたと強調。「私は知事選で達増氏と結んだ14項目の政策協定に責任を負っている。県民や被災者の立場に寄り添い、達増氏と力を合わせて必ず実現したい」と決意を表明しました。
 菅原則勝県委員長は斉藤氏の猛奮闘をねぎらい、「県都の議席を守り抜き、復興や暮らしで大きな成果をあげた達増県政をさらに前へ進める、党の現有3議席を確保できた」と力説。市民と野党の共闘をいっそう強め、安倍政権を打ち破ろうと呼びかけました。
 野党統一の横沢高徳参院議員が駆け付け、「参院選も知事選も野党共闘で勝利できた。斉藤さんは野党共闘のリーダー的存在で、県議会になくてはならない県議です」とお祝いと激励の言葉を述べました。

格差広げる安倍政治と対決―一関区・高田一郎県議

 定数5を現・元職6氏が激しく争った一関区で、高田一郎県議が3期目の当選を果たしました。8日午後10時すぎに当選確実と伝えられると、支援者が集まった一関市内の事務所は歓声に包まれました。
 高田氏は、「今回の選挙で200カ所以上の街頭から訴え続けました。「4年前と比べ多くの方が聞いてくれ、激励してくれた。党県議団3人が力を合わせ県民要求実現の先頭に立ってきた。共感が広がった」と振り返りました。
 「達増知事は、国の方を向いて忖度する政治ではなく、県民の方を見て県民の要求を実現するために国に働きかけると訴えていた。私もそうだと思う。地方経済を壊し、格差と貧困を拡大する安倍政治と対決し、達増知事と力を合わせ県民要求実現のために全力で頑張る」と表明しました。
 米農家の男性(72)は「弱い立場の人のための政治という点では、共産党、達増知事も同じ立場に立っていると思う。地域経済を活性化するためにも、農業支援を強めてほしい」と期待を寄せました。
 専門学校教員の男性(77)は、岩手県で9年間継続している被災者の医療費・介護保険利用料の免除措置について、「岩手だけでなく、他県にも広がってほしい」と語りました。

県民・被災者の声を届ける―奥州区・千田美津子県議

 9人が立候補し大激戦となった奥州区(定数5)は、地域医療拡充の政策と実績を訴えてきた千田みつ子氏が当選し、2期目をかちとりました。
 午後10時24分、千田氏の「当選確実」が出ると、奥州市内の選挙事務所は支持者たちの歓声と拍手、熱気に包まれました。
 鳴りやまない拍手の中、千田氏は小児科医と産婦人科の充実、中学生までの医療費窓口無料化、被災者の医療費免除継続などに取り組んでいく決意を述べ、「達増県政を支えながら、被災者のみなさんを含めた県民のみなさんが幸せを実感できる県政にしていくよう、しっかり声を議会にとどける取り組みを続けていきます」と力を込めました。
 選挙事務所に駆け付けた72歳の男性は「千田さんや共産党が口だけじゃなく実際に活動して政策をかなえてきたことが、ちゃんとみんなに届いてよかった。自分のことのようにうれしい」と感激を語りました。
 66歳の女性は「千田さんなら、子どもや孫たちが生活や病院に困ることなく生きていける岩手県づくりをお願いできます。これからも頑張ってほしい」と話しました。

選挙結果は次の通りです。

◆岩手県 定数48―立候補62

【盛岡区】10-13
当 斉藤 信  68 現 7702 I

【一関区】5-6
当 高田 一郎 60 現 9312 C

【奥州区】5-9
当 千田みつ子 65 現 7760 D

<党派別>
共3(3)自14(10)公1(1)国9(10)社2(2)諸派5(5)無14(14)

投票率54.87%


《2019年9月8日》
岩手県知事選挙―たっそ拓也候補が圧勝
得票率72.1%、全市町村で及川氏の得票上回る


 参院選に続いて野党共闘でたたかわれた岩手県知事選が8日投開票され、日本共産党、立憲民主党、国民民主党、社民党の推薦で4選をめざした達増(たっそ)拓也氏(55)が、自公推薦で元県議の及川敦氏(52)に圧勝しました。達増氏は得票率で72・15%を獲得。全33市町村で及川氏の票を上回りました。
 同知事選では、告示直後の8月28日に、国政4野党の代表らが一堂に会し、達増氏を応援するなど、「野党共闘の発祥地の一つ」(日本共産党の志位和夫委員長)として、共闘の力を示しました。参院選後、埼玉県知事選につづいて、自公候補が野党共闘の前に敗れたことは、安倍政権に大きな打撃となります。
 午後8時ちょうどに「当確」が出ると、達増事務所は大きな拍手に包まれました。
 達増氏は、「幸福を守り育てる希望郷いわて」の実現に向け、東日本大震災津波からの復興と地域振興を「いわて県民計画」で進めると訴え、「広く浸透させることができた」と強調。国政4野党の代表らが応援に駆けつけた大街頭演説会が「一つのハイライトだった」と振り返りました。
 共産党の菅原則勝県委員長は、被災者の医療費免除(9年連続)や小学生までの医療費窓口無料化など「達増県政が評価された」とあいさつ。達増氏との政策協定を踏まえ、被災者の医療費免除継続などの実現へ共に奮闘すると話しました。
 知事選では達増県政を継続・発展させるのか、国の悪政持ち込みを許すのかが争点でしたが、及川陣営は「国との対立をあおるな」という攻撃に終始し、県政転換の大義を語れませんでした。

 知事選の開票結果は次の通りです。

達増 拓也55無現 当選
402803

及川  敦52無新
155504

(投票率53・46%)

実績と共闘の勝利―達増氏当選で小池書記局長

 日本共産党の小池晃書記局長は国会内で記者会見し、岩手県知事選で、日本共産党、立憲民主党、国民民主党、社民党などが推薦した現職の達増拓也氏が勝利したことについて、「得票でも県内33市町村のすべてで相手候補を上回り、4選を勝ち取るという素晴らしい結果だ」と強調しました。
 小池氏は「達増県政が県民と被災者の立場に立った政策を推し進め、小学生までの子ども医療費の窓口無料化、被災者の医療費・介護保険利用料の免除など、さまざまな実績が県民から評価された結果だ」と述べました。
 また、「市民と野党の共闘でたたかった力が大きく前進していることを鮮明に示すことになった」と強調。「埼玉県知事選に続いての岩手県での勝利は、安倍政権に対する地方からの明確な審判だと考える。一日も早く安倍政権に代わる野党連合政権を実現していくために力を尽くしていきたい」と決意を表明しました。
 小池氏はさらに、同時に行われた岩手県議選で大激戦の中で日本共産党が現有3議席を維持したことにもふれ、「わが党も県政与党として達増県政を支えて前に進める役割を果たしていきたい」と述べました。