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《2018年3月19日》
来年9月の岩手県議選へ第1次分として現職3氏を発表
復興と野党共闘すすめる力に


 3月19日、県庁で記者会見し、2019年実施の県議選(9月10日任期満了)の候補者3氏(第1次分)を発表しました。
 盛岡区(定数10)では斉藤信(67)、一関区(同5)では高田一郎氏(58)、奥州区(同5)では千田美津子氏(64)の現職を擁立します。
 菅原則勝委員長は、現職3氏の議席を絶対確保し、5議席へ挑戦すると強調。大震災津波からの復興では、被災者の願いと県民的運動、県議選での共産党の連続した議席増によって、医療費や介護利用料の免除継続(12月末まで)などが実現されたと語りました。
 菅原氏は、3人の党県議団の確立が国政選挙のたたかいでも「市民と野党の共闘」を進める大きな力になったと指摘。5議席へと躍進すれば、復興をはじめ、県民の暮らしや福祉を守る施策が、さらに前進すると力説しました。
 わたしは「大震災津波から7年がたち、新たな課題も出ている。被災者に寄り添った復興に力を尽くす」と表明。高田氏は「農林水産委員として、地方切り捨ての安倍農政とたたかう」と語り、千田氏は「地域医療を支える医師の確保、待機児童の解消に取り組む」と決意をのべました。


《2018年3月17日》
野田村で東日本大震災津波7年のつどい開かれる

 3月17日、野田村の総合センターで「東日本大震災津波7年のつどい」が開かれ、私も参加してきました。東日本大震災津波復旧・復興岩手県民会議が開催したものです。
 野田村の小田祐士村長が、「東日本大震災津波からの復興の軌跡」と題して記念講演しました。
 小田村長は、津波が襲来したときの映像を紹介し、津波の浸水域は明治の津波と重なると述べました。死者が37人(村民は28人)にとどまり、行方不明者が3月28日にはゼロとなったことを述べ、被災家屋の解体への同意、国土調査が完了していたことが大きな力となったと述べました。
 復興計画については、国道45号線の陸側に都市公園(津波防災緑地)を整備し、防潮堤(14m)、三陸鉄道と国道45号線のかさ上げ、防災緑地で3重の対策をしていると話しました。防災緑地の対象となったところは、防災集団移転促進事業で城内高台団地(自力再建20戸、災害公営54戸)が整備されました。さらに陸側は、土地区画整理事業(12.9ha)が完成しています。高台団地は専門家の意見も踏まえ、コミュニティを重視し、災害公営住宅も戸建てで自力再建の住宅と混在しています。
 シンポジウムでは、区画整理事業を進めてきた地域づくり協議会元会長の外館四郎さん、高台団地の新町町内会長の中野大六さん、野田村保育園の主任保育師・茂石阿子さん、保育士の澤里彩さんがこの間の取り組みについて報告しました。
 外舘四郎さんは、区画整理事業を進めるうえで、地権者100人の避難先がわからず苦労したこと。行政の広報の郵送時に区画整理事業の案内を同封してもらったことを紹介。協議会を立ち上げ、盛土をすること。減歩は村有地の減歩を多くすることで10〜15%に抑えることなどを合意して進めたと述べ、課題として、@高台に住宅再建したなどで宅地の空き地が多いこと。A県工事である防潮堤と防潮林の早期完成、B地域の連帯意識の低下を指摘しました。
 中野大六さんは、震災後、みなし仮設に家族6人で住んだが、情報も支援も届かなかったことから野田中学校仮設に入居。高台団地に自力再建したところ町内会長に推された。年4回、花見や納涼祭、ハロウィン祭りなどを開催。住宅再建では、建築費が高騰し坪60万円から100万円となっていること。戸建ての災害公営住宅は5年後に買取ができるが、当初800〜900万円と想定されていたがその後高騰し1700万円となっていることを報告しました。
 保育士の澤里彩さんは、震災前から月1回避難訓練をしてきたこと。3月11日も訓練の日だったと述べ、泣く子もなく速やかな避難ができたと報告。「ドーン」という大きな津波の音を聞いて、高台の避難場所から畑を横切りさらに高台に避難したと述べました。
 主任保育師の茂石阿子さんは、高台に移転したいと思っても、現状復旧の原則から外れるために国からの補助が得られない状況だったが、ヤマト福祉財団の全額支援で平成24年11月に高台に移転新築できたと報告しました。新保育所は、村指定の避難場所に指定され、自家発電機を併設、非常食や毛布も常備されています。「いかに平時に取り組んでいくか」が最大の教訓と話されました。船戸義和さんがコーディネーターを務めました。
 全国災対連代表世話人の笹渡全国農民連会長があいさつ。私も日本共産党を代表して連帯のあいさつを行いました。
 集いには、達増拓也知事、自民党県連会長の千葉伝氏、民進党県連代表の黄川田徹氏、自由党県支部連合代表の小沢一郎氏、久慈市長、滝沢市長、花巻市長、奥州市長、一関市長、陸前高田市長、洋野町長、岩泉町長、紫波町長、普代村長、ふくしま復興共同センターからメッセージが寄せられました。


《2018年3月16日》
森友公文書改ざん許せない!
安倍内閣総辞職を求める緊急デモ行進に参加


 3月16日、森友公文書改ざんに抗議し、安倍内閣総辞職を求める緊急デモ行進が取り組まれました。みんなで選挙♪市民勝手連いわて(ミナセンいわて)が呼びかけ、緊急の呼びかけでしたが、子連れの母親など60人が参加しました。県議会の合間を縫って私も参加しました。
 ミナセンいわての高橋奈々子共同代表を先頭に、参加者らは「トモダチ優遇政治はやめろ」「『改ざん内閣』総辞職」「昭恵夫人は真実しゃべれ」などとコール。デモを見つめる通行人もいました。
 参加した50代の男性教員は「内閣支持率が急落したようだが、もっと声をあげて、安倍首相にとどめを刺したい」と語気を強めました。39歳の女性は「公文書改ざんはよくない。自殺に追い込まれた財務省職員が気の毒だ」と話しました。


《2018年3月14日》
サケ・サンマの水揚げ量が震災前のわずか27%
災害ともいうべき大不漁に対する緊急対策を


 3月14日、県議会・予算特別委員会で質疑に立ち、被災地の基幹産業である水産業復興の課題について取り上げました。
 平成29年度におけるサケ・サンマの水揚げ量が震災前のわずか27%、スルメイカは19%にとどまっており、「復興の途上で災害に匹敵するような大不漁に直面している」と指摘。伊藤克宏水産担当技監は、「サケの回帰率向上へ高海水温に耐えられる稚魚の生産開発に取り組む。国の資源調査にも引き続き協力しながら資源の徹底管理に努めたい」と答えました。
 また、水産庁が行った緊急調査で「売り上げが8割以上回復した」と回答した水産加工業者が岩手県で43%にとどまっている現状も示し、原材料確保への緊急対策などについて質しました。伊藤技監は、「県の調査でも、被災した水産加工業者の72%が主な課題として『原材料価格の高騰や調達困難』を挙げている。地元に水揚げされる魚種を対象に新商品を開発する場合の国の補助制度の活用などで支援に努めていきたい」と答えました。

 予算特別委員会での質疑の大要は「議会報告」をご覧下さい。


《2018年3月11日》
東日本大震災津波岩手県・宮古市合同式
穀田恵二国対委員長・衆議院議員とともに参列


 東日本大震災津波から7年となった3月11日、岩手県出身の穀田恵二国対委員長・衆議院議員とともに、東日本大震災津波岩手県・宮古市合同追悼式に参列しました。約800人が参列し、達増拓也知事、山本正徳宮古市長、佐々木順一県議会議長らが式辞を述べ、8年目を迎える復興への決意を新たにしました。
 政府主催の追悼式は東京都千代田区の国立劇場で営まれ、日本共産党から志位和夫委員長、小池晃書記局長、市田忠義、田村智子両副委員長、宮本徹、畑野君枝両衆院議員、山添拓参院議員らが参列しました。
 岩手、宮城、福島3県の遺族代表も追悼の言葉を述べました。
 岩手県代表の磯ア一元さん(73)は、同県釜石市で1人暮らしをしていた90歳の母親を震災で亡くしました。安否を確認するため母の自宅を訪ねた時を振り返り、「がれきの山で、足がすくむほどだった。つい『おふくろ、おふくろ』と叫んでしまった」と語りました。
 宮城県代表の小野寺秀俊さん(69)は、両親が犠牲となりました。震災後、町内会の役員や観光ボランティアガイドなどを務め、「『ありがとう』の言葉を胸に、宮城の自然と共存しながら、一日一日を大事に前へ進む」と誓いました。
 福島県代表の五十嵐ひで子さん(70)は現在、語り部として活動しており、「この震災を風化させず後世に伝えるため、『自分の命は、自分で守る』『逃げる意識』を伝え続けていきたい」との決意を明らかにしました。 
 高橋千鶴子衆院議員が宮城県石巻市、紙智子参院議員が仙台市、岩渕友参院議員が福島市(県主催)で開かれた式典にそれぞれ参加しました。


《2018年3月10日》
大激動の情勢の中、穀田恵二国対委員長・衆議院議員を迎えたつどいを開催

 3月10日、日本共産党岩手県委員会と盛岡地区委員会は、岩手県出身の穀田恵二衆院議員・党国対委員長を迎え、「日本共産党を語り合うつどい」を盛岡市で開きました。
 会場を埋めた170人を前に穀田氏は、安倍政権の最重要法案でデータねつ造が発覚し裁量労働制を削除した事態など、大激動する国会情勢を報告。統一戦線で政治を変えるとの綱領を持つ日本共産党が6野党の共闘で政権を窮地に追い詰めていると強調しました。
 20年間党国対委員長を務める穀田氏。森友学園の国有地売却に関する決裁文書を改ざんした疑惑で、野党が求める文書原本の提出を政府・財務省が拒み続けていると批判。「国政調査権をじゅうりんし、佐川宣寿国税庁長官の辞任だけですまされる問題では断じてない」と厳しく指摘し、参加者は熱心に耳を傾けていました。
 参加者から、日本共産党はなぜ北朝鮮問題で平和的解決に信念を持って取り組めるのか、旧優生保護法の問題でどう取り組んできたのかとの質問が相次ぎ、穀田氏が一つひとつ丁寧に答えました。
 市内に住む女性(26)は「野党が安倍政権を追い詰めています。世のため人のためにとの立場で活動する共産党に頑張ってほしい」と話しました。


《2018年3月9日》
予算特別委員会で子どもの貧困問題について質す
全庁的な体制と県民運動で打開を


 3月9日、県議会・予算特別委員会で質疑に立ち、「5歳未満での貧困の経験は、その後の子どもの発達に大きな影響を与える」と専門家が指摘しているとして、乳幼児期からの子どもの貧困対策について取り上げました。
 私は、「平成27年度の1歳6ヶ月児検診、3歳児検診の受診率は95%前後だが、未受診の実数で見るとそれぞれ389人、501人と決して少なくない」と強調。また「要観察」の乳幼児のうち、「育児・生活環境に問題があり」とされたのが1歳6ヶ月児検診で313人、3歳児検診で330人にのぼっています。子ども子育て支援課の後藤賢弘総括課長は、「未受診者に対しては、文書や電話のほか、保健師の戸別訪問などにより受診に努めている。育児生活環境で要観察となった乳幼児についても、戸別訪問や保育施設等と連携し、養育環境の把握に努めている」と回答。私は、保育園にもスクールソーシャルワーカーを配置すべきと提案し、就学前の貧困対策をしっかり位置づけて取り組むよう求めました。
 ひとり親家庭の現状について、盛岡市が行った調査結果では、働いていても収入が月15万円以下が多くを占めている実態を紹介。子どもの貧困問題は県政の緊急重要課題であり、全庁的な体制と県民運動が必要だと迫りました。
 八重樫幸治保健福祉部長は「切れ目のない支援を行える体制づくりを目指していく。来年度に実施する子どもの生活実態調査も参考に、体制・組織等について検討していきたい」と答えました。

 質疑の大要は「議会報告」をご覧下さい。


《2018年3月6日》
予算特別委員会で高田一郎県議が総括質疑で生活保護問題を質す
達増知事―「生活保護制度は憲法25条に基づく国民の権利」


 3月6日、県議会予算特別委員会で高田一郎県議が総括質疑に立ち、生活保護行政について取り上げました。
 高田県議は、安倍政権が今年の8月から「一般低所得世帯の消費支出が減少しているから」という理由で生活保護費の5%を削減しようとしている問題を指摘し、厚労省は47の事業に影響が出るとしており、県としてどのように把握しているか質問。千葉茂樹副知事は、「利用者だけでなく47の施策に影響するが、国からまだ通知がなく現時点で把握は困難。県民生活に影響が出ないようにしたい」と答えました。
 高田県議は、生活保護は恥という意識があり、生活保護バッシングや申請時の水際作戦の問題などを指摘し、「生活保護は憲法25条にもとづく国民の権利だ」と知事の口から訴えてほしいと迫りました。達増拓也知事は、「生活保護を受けることは憲法第25条に基づく国民の権利であり、恥ずかしいことではない。経済的に困窮した方を支える最後のセーフティネットとしての役割を十分に果たしていく必要がある」と明言。千葉副知事も「受給について“資格がありながらあきらめてしまう”ということがないよう十分指導していく必要がある」と答えました。

 高田県議の総括質疑の大要は「議会報告」をご覧下さい。


《2018年3月5日》
奥州市議選、日本共産党は1増の5議席を獲得
暮らし守り、市民と野党の共闘発展を―市民から期待の声


 3月4日投開票された奥州市議選で、定数28を30人が激しく争うなか、日本共産党は現有4議席から1増の5議席を獲得しました。
 菅原明(66)、今野裕文(60)、及川善男(72)、千葉敦(60)=以上現=、瀬川貞清(68)=新=の5氏は5日昼、奥州市役所前で宣伝を行い、全員当選を報告。駆けつけた党員や支持者から大きな声援を受けました。
 5氏の合計得票は1万379票(得票率16・49%)で、2017年衆院比例票の1・5倍に達しました。
 市議選で5氏は、安倍政権の暴走政治から市民の暮らしを守るために▽中学生までの医療費無料化▽国保税の1人当たり2万3000円の引き下げ▽介護保険料の負担軽減―を実現させると強調。市議選勝利で安倍9条改憲に「ノー」の審判を下そうと訴えました。
 党の政策を知った有権者からは、「医療費無料化を拡充すれば、子どもの数も増える」「高い国保税をぜひ引き下げて」などの共感が広がりました。
 市民と野党の共闘発展に取り組んできた共産党への見方が大きく変わり、「総選挙でお世話になった。今度は共産党に入れる」(自由党関係者)との表明も相次ぎました。
 他陣営は支持基盤の地域を越えて必死に動きましたが、共産党は対話・支持拡大に最後まで力を集中し、大激戦を勝ち抜きました。

日本共産党の開票結果は次の通りです。(当落 氏名 年齢 現新 得票数 順位)

当 及川 善男 72歳 現 2585 (3)
当 菅原  明 66歳 現 2434 (6)
当 瀬川 貞清 68歳 新 1838 (22)
当 今野 裕文 60歳 現 1832 (23)
当 千葉  敦 60歳 現 1690 (28)

議席占有率  17.86%(前回同)