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《2016年7月29日》
電力自由化で再生可能エネルギーへの転換は進むか
原発推進が最大のネック―電力自由化公開学習会で井上氏が講演


 7月29日、「電力自由化で再生可能エネルギーへの転換は進むか?」公開学習会が開かれ、私も参加してきました。主催は、「原発からの早期撤退を求める岩手県学識者の会」です。井上博夫岩手大学名誉教授・岩手地域総合研究所理事長が講演しました。
 井上氏は、電力自由化の歴史を振り返り、発電部門、送配電部門、小売部門のそれぞれの自由化が進められているが、電力会社の固定資産のなかでは送配電部門が大きな比重を占めており、再生可能エネルギーを拡大するためには垂直統合型から地域分散型電力システムへの転換が必要と強調。小売部門でも再生エネ特措法(固定価格買い取り制度)で、送配電事業者が接続請求に応ずることを義務づけているが、接続制限できる抜け穴があり、実効性がないこと。再生可能エネルギー発電比率は既存推力を除くと約3%にとどまっていること。エネルギー基本計画では、市場経済システムでは存続困難な原子力が、ベースロード電源と位置付けられ、震災前の稼働率を前提にしていることが、再生可能エネルギーへの転換が進まない最大の問題だと指摘しました。
 再生可能エネルギーを大幅に導入するためには、エネルギー基本計画の原発依存を見直すこと。再生可能エネルギーから優先的に接続・利用する仕組みに変えること。広域連携線の苦渋が必要と提起しました。
 質疑応答では、「私たちが再生可能エネルギーを活用する手立てはどうなっているか」「軽米町での森林を伐採しての大規模な太陽光発電の問題は」などの質問が出され、生活クラブ生協が独自に電力小売りに参入しているが、すでに申し込みは終了しているのではないか。いわて生協は事業所の電力は日生協関連の「地球クラブ」から導入していること。軽米町の太陽光発電では、中国の外国資本が参入し、20年間は固定価格買い取りで行われる計画になっているが、20年後は植林して元に戻すことになっているが、不透明だなどのやり取りが行われました。


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《2016年7月26〜27日》
盛岡手づくり村、雫石松「ぼっくり」、仙台国際空港
県立多賀城高校災害化学科を調査―商工文教委員会
モノづくりの拠点・後継者育成―盛岡手づくり村

 
 商工文教委員会で7月26〜27日、調査を行ってきました。盛岡手づくり村では、公益財団法人盛岡地域産業振興センターの武石幸久事務局長から30周年を迎えた盛岡手づくり村の取り組みの説明を受け、それぞれの事業者を訪問しました。現在15工房で南部鉄器や藍染め、陶芸品、民芸品、岩谷堂タンス、盛岡冷麺などの実演と生産・販売が行われています。現代の名工や伝統工芸士などモノづくりの拠点であり、一つの工業団地の趣です。来場者は累計で2000万人となったとのこと。現在は年間45万人、修学旅行の誘致免税店の開設(今年2月)、パブリシティーの強化に取り組んでいるとのことでした。
 
年間23万人が来客―素材生かしたアイスの「松ぼっくり」
 
 午後には、雫石町の「松ぼっくり」を訪ねました。代表の松原久美さんと店長を務めている奥さんの松原たみえさんからこれまでの取り組みについて聞きました。奥さんの話では、松原さんは、奥州への視察はもとより様々な研修会に出かけて、必ず何かを学んできたとのこと。松原さんは、農業は家族経営が基本だが、生産だけではなくアイスなどの加工品をつくって自ら販売する取り組みが大事と実践。自宅の酪農でつくった牛乳を使用して、じぇらーとアイスを作ったら大きな反響を呼んだとのこと。ちなみにイタリア製のじぇら―とアイスの機械を使用したとのこと。年間23万人が来客しているとのこと。15年もの間評判を呼んでいる秘訣を聞いたら、「素材にこだわっている」とのこと。地元のトマトやカボチャ、ブルーベリーなど素材を生かしたアイスを作っていることが要因とのこと。実際食べてみましたが一層おいしく感じました。現在は農家産直も行っており、回りの林の中の歩道なども整備されていました。

全国初、民営化された仙台国際空港
 
 翌日は、民営化された仙台国際空港を訪問し、仙台国際空港株式会社の岡崎勝彦取締役営業本部長、一条雄三取締役空港運用部長から説明を受け、施設を案内していただきました。今年の7月に完全民営化されたばかりですが、会社は東京急行電鉄、前田建設工業、豊田通商、東急不動産等のグループ会社です。
 2015年は311万人だった利用客を平成40年には410万人とする計画です。その戦略は、@エアラインの誘致、A交流人口・観光客の拡大、B東北各県の利用客の増大、そのためにもJR東日本との連携、各バス会社との連携が必要と話されました。

災害化学科を新設した宮城県立多賀城高校
 
 午後には、災害化学科を新設した県立多賀城高校を訪問しました。小泉博校長らからこれまでの経過や取り組みについて説明を受けました。全国で2例目の災害化学科ですが、理系の学科は初めてとのこと。村井知事の選挙公約を踏まえて、平成26年2月に、宮城県高等学校防災計学科設置基本構想の策定を受け、被災地でもあり進学校でもあり、交通の便もよい多賀城高校の設置することになったとのこと。今年4月からの開設ですが、特別な教員の加配はなく、東北大学の防災研究所などの防災講座などの受講や協力を受けて、理系や保健体育の教師が独自に教科書をつくり進めているとのこと。災害化学科の独自科目がたくさんありますが、履修科目上は物理や化学等の従前の科目の履修となるとのこと。大学進学に不利にならないように考えたカリキュラムとなっているとの説明がありました。宮古工業高校が作成した津波浸水モデルの模型も寄贈されていました。


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《2016年7月25日》
「参院選躍進・勝利を祝う集い」に150人
新参議院議員の木戸口英司さんと岩渕友さん、吉田恭子さんがあいさつ


 7月25日、日本共産党岩手県委員会、同盛岡地区委員会は盛岡市で「参院選躍進・勝利を祝う集い」を開き、150人が参加しました。木戸口英司(野党統一)、岩渕友(比例代表)の両新参院議員があいさつし、大きな拍手を受けました。
 主催者あいさつで菅原則勝県委員長は、木戸口氏の当選と岩渕氏をはじめとする比例5議席の獲得への支援に感謝を表明。「岩手の比例の得票率(11・24%)は国政選挙では過去最高に達し、県内で初めて第3党になった」と話しました。東京都知事選は野党共闘を発展させる重要なたたかいであり、鳥越俊太郎候補の勝利に向けて支持を広げようと呼びかけました。
 木戸口氏は、共産党と岩渕氏にお祝いの言葉をのべ、「憲法改悪反対や安保法制廃止、復興に岩渕さんと力を合わせて取り組む」と決意を語りました。
 岩渕氏は、同日に行ったJA組合長らとの懇談で安倍政権への批判が噴出したと紹介。「東北5県の野党統一候補の勝利が全国に希望を与えた。強く大きな共産党をつくり、国民連合政府の実現を」と訴えました。
 比例候補として奮闘した吉田恭子氏もあいさつ。1歳の息子を育てる若い母親や職場後援会員らが参院選での活動を報告しました。


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《2016年7月11日》
いわぶち友さんが来県、勝利報告の街頭演説に150人
県内比例得票は66615票(11.24%)を獲得し第3党に躍進!


 7月11日、参議院比例代表で11日の朝6時台に当選を決めた、東北・北海道を活動地域とするいわぶち友さんが来県し、正午から盛岡駅前で緊急の街頭演説を行いました。緊急のご案内でしたが150人の方々にお集まりいただきました。同じく比例候補として大奮闘した吉田恭子さんとともに、私と盛岡市議団も登壇しました。
 いわぶちさんは、東日本大震災津波・福島原発事故から5年4ヶ月を迎え、「原発事故被災地の福島県から、原発ゼロの願い、福島の切り捨てを許すなという願いを実現させるため頑張る」と力説。東北6県のうち5県で野党統 一候補が自民党候補に競り勝ったことについて、原発再稼働やTPPなどへの怒りを示したものだと述べ、全力で安倍暴走政治とたたかっていくと力を込めました。
 吉田恭子さんは、「県内をかけめぐり、切実な声をたくさん聞いてきた。今回は本当に広範な人たちとたたかった選挙だった。子どもたちを戦場に送らない思いで、今後も奮闘していきたい」と決意を述べました。
 私からは、岩手県内での日本共産党の躍進について報告。野党共闘に誠実に力を尽くし、きどぐち英司さんの当選に大きく貢献するとともに、比例代表選挙でも66615票・11.24%を獲得し、前回参院選(54057票・9.10%)、躍進した2014年の総選挙(62846票・10.78%)を上回る得票・得票率で得票率では過去最高となり、自民党・民進党に次ぐ県内第3党に躍進したことを報告しました。

きどぐち英司さんが党県委員会を訪問、いわぶちさんとエール交換
いわぶち友さん、吉田恭子さんとともにいわて労連やJA県中央会などを訪問


 午後1時には、岩手選挙区で見事当選を果たしたきどぐち英司さんが郷右近浩・佐々木順一両県議とともに党県委員会を訪問。いわぶち友さんと吉田恭子さんと私が応対し和やかに懇談ました。
 激戦の選挙戦を振り返りつつ、きどぐちさんは「市民団体の方々や野党各党と本当にいろんな方々と一緒にたたかい、とてもやりがいのある選挙だった」「日本の夜明けは東北からですね」と話し、同じく当選を果たしたいわぶち友さんとともに「お互い被災地の議員として頑張りましょう」と今後の奮闘を誓いあいました。
 その後、いわて労連やJA県中央会、県商工団体連合会、新日本婦人の会、岩手自治労連など12団体を訪問しました。JA県中央会では、藤尾東泉会長と懇談。いわぶちさんは、東北6県で秋田県を除く5県で野党統一候補が勝利したことは、TPPをごり押しする安倍政権への明確な審判だと思うと述べ、東北の農業を守るために全力をあげると伝えました。藤尾会長は「野党共闘がもっと広がるといいですね」と話されました。



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《2016年7月10日》
2016参院選―岩手選挙区は野党統一候補のきどぐち英司さんが圧勝
日本共産党は改選議席倍増の6議席を獲得

 野党と市民が共闘し、安倍・自公政権に対決する歴史的な選挙戦となった第24回参議院選挙は10日投・開票されました。 岩手選挙区では、野党統一候補の、きどぐち英司氏(52)=新、無所属=が、自民党新人を破って初当選しました。
 午後8時ちょうどに「当選確実」のテロップが流れると、事務所に詰めかけた人たちが大きな拍手をし、喜びを爆発させました。
 「英司コール」を受けて登壇した、きどぐち氏は「野党共闘の強い流れと労働組合や市民団体の支援が、大きな力になった。多くの県民の『政治を変えたい』思いの高まりを感じた」と強調。安保法制廃止や憲法改悪反対など、「岩手から政治を変える声を広げていく」と決意をのべました。
 日本共産党を代表して菅原則勝県委員長、民進党、生活の党、社民党の代表、達増拓也知事があいさつしました。
 きどぐち氏の活動を画像に収めてきた52歳の男性は「今後も市民が積極的に政治に関わることが大事だ」と話していました。

 日本共産党は、比例代表(改選数48)で5議席を確保し、市田忠義副委員長=現=、田村智子副委員長=現=、大門みきし=現=、いわぶち友=新=、たけだ良介=新=の各氏が当選しました。改選数2以上の複数区選挙区では、東京(改選数6)の山添拓氏=新=が初当選し、1議席を確保しました。比例とあわせ、改選3議席を上回る6議席を得ました。
 選挙区候補から比例候補にまわり、県内をかけめぐった吉田恭子さんは、比例事務所で開票状況を見守りました。午後10時過ぎにあいさつし、「県内各地のたくさんの方々から切実な思いを聞いてきた。安倍暴走政治をストップさせるため、引き続き頑張っていきたい」と決意を語りました。


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《2016年7月6日》
最終本会議で「被災者の医療費・介護利用料等の免除継続を求める」請願・意見書を可決
自民党が反対―「仕事をし収入を得ている社保の方の免除復活は賛同しかねる」


 7月6日、6月定例県議会・最終本会議で、県保険医協会や県社会保障推進協議会、復興県民会議が提出した「東日本大震災津波被災者の医療費窓口負担、介護保険サービス利用者負担等の免除の継続を求める」請願と意見書を賛成多数で可決しました。
 被災者の切実な願いの詰まった請願・意見書でしたが、自民党が反対してしまいました。被災地・釜石選挙区の岩崎県議が反対討論。「収入が断たれ、かつ高齢者が多くを占める国保や後期高齢者医療制度の被保険者、そして介護保険や障がい福祉サービスの利用者とは取り巻く環境が大きく異なる」との理由で、「仕事をし収入を得ている方に対しても医療費の一部負担金免除の制度を復活させることには賛同しかねる」と、社保の方の免除復活に反対の態度を表明しました。
 日本共産党県議団を代表し、私が賛成討論に立ちました。討論では、「社会保険の被保険者の医療費免除措置は、国の責任に関わる課題であり、被災者に保険の違いによって医療費免除に違いがあってはならない」と強調。保険医協会の方々のアンケートに寄せられた被災者の切実な声も紹介し、「被災者の命とくらしを守る『命綱』となっている免除措置は、社会保険の被保険者を含め、国の責任で免除を求める請願に反対することは、被災者の切実な願いに背を向けることであり、反対する自民党の態度は被災者から厳しく批判されることになる」と述べました。

 賛成討論の全文については、「議会報告」をご覧ください。


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《2016年7月4〜6日》
穀田恵二国対委員長・衆議院議員が来県―盛岡・一関・奥州では主浜了参議院議員とともに
きどぐち候補の勝利、日本共産党の躍進を訴え

 日本共産党の穀田恵二国対委員長・衆院議員が岩手県入りし、4日は盛岡市で、5日は岩手町、遠野市、大船渡市、陸前高田市、6日は一関市・奥州市を駆け巡り、参院岩手選挙区の、きどぐち英司・野党統一候補勝利と比例区での日本共産党の躍進を訴えました。
 4日の盛岡市と6日の一関市・奥州市では、きどぐち候補の選対本部長を務める生活の党の主浜了副代表(参院議員)もマイクを握りました。
 穀田氏は、昨年の知事選で野党共闘の先駆けとなった岩手で、きどぐち候補を必ず当選させようと強調しました。税金の集め方と使い方、働き方を変える共産党の経済政策に対し、マスコミ関係者からも共感が寄せられていると紹介。安倍政権が狙う憲法9条改悪を阻止するために、共産党を大きく伸ばそうと力説しました。
 主浜氏は「野党共闘と市民の力で与党は打ち破れる。希望を持って、きどぐち候補を応援してほしい」と呼びかけ、吉田恭子比例候補は「子どもの平和な未来を脅かす戦争法は廃止を」と力を込めました。